* * * * * * *
十三ヶ月前。


 私と朋くんは、久々にレストランでデートをしていた。


 すでに二年付き合っている私たち。最近のデートは、私が朋くんの家に行って、掃除とかしてまったりするのがお決まりだった。



「外で食事なんて、久々だね」


 席に着いて私が語りかけると、朋くんは目も合わさずに、あぁ、と呟く。


 無愛想と言うのか、男らしいと言うのか。

 営業してるときは、人が変わったように愛想いいのに。この変わりようはある意味凄い。


 仕方ないのでメニューを見ている朋くんの、切れ長の瞳を見つめる。この、何かを見ているときの伏せ目がちな表情が好き。