夜、家で試験の申込書を記入していると、大志くんからメールが入った。

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│ Date 10/8 21:45
│ From 緒方 大志
│ Sub  お疲れ様です
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│ 今日は来てもらえて
│ 嬉しかったです。
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│ 申込書はもう書きましたか?
│ 思い立ったら吉日ですよ!
│ 頑張りましょうね!
│ 
│ では僕も勉強します。
│ おやすみなさい。
│ 
│ *大志*
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「ちゃんと書いてます、おやすみ……っと」

 私は返信して、携帯電話を眺める。


 受信トレイに溜まる大志くんからのメールで、朋くんのメールがどんどん埋もれる。


「……」


 深く考えるのをやめて、私は申し込み書に視線を移した。


 明日速達で出せば、間に合う。間に合っちゃう。


 全然まだ考えてなかったのに、申し込むって決めたらワクワクしてきた。

 私って、本当に単純かも知れない。