3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「はいピース」


 突然横でピースをする大志くんにつられて、私もピース。

 カメラを向けられると笑顔を作ってしまうのは、仕方ないよね!?



 肩が大志くんの腕に触れたけど、意識してると思われたくなくて何事もないようシャッターを待つ。


 ――カシャッ。


 シャッター音がすると、大志くんはすぐに離れた。


「後で実句さんにも送りますね」


 口元を少し緩めながら、携帯画面を見つめる大志くん。



 写メ……なんかホントにデートみたいに思えてきた……。



 大志くんだって否定してるんだから、違うのに。