3番目の高度合成数。-年下のキミと-

「デートだったら嬉しいですけど、初デートが図書館じゃやっぱ色気がないですよね?」


 クスクス大志くんが笑うもんだから、こっちが恥ずかしくなってしまう。


 まったく! リナってばやっぱり違うじゃん!


 でもなんか、デートがこの先あるみたいな言い方……?

 ちょっと引っかかったけど、また恥をかきそうで聞けない!!


「だよね~~」


 とりあえず一緒に笑っておくことにした。





 図書館は歩いてすぐだった。


「あ、実句さん」

 大志くんが図書館前で立ち止まって携帯を取り出す。


「実句さんのIT勉強の第一歩を記念して」


 そう言いながら隣に立つと、右腕を伸ばして携帯をこちらに向けた。