3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 今日は確かにちょっと可愛いワンピースを着ていた。

 まさか誉められるなんて思ってなくて驚いたけど……嬉しいな……。


 朋くんなんて何着ても、な~んにも言ってくれないし……。



 こうして二人で並んで歩いていると、リナの言葉が浮かんでくる。


「ねぇ大志くん、変なこと聞くけど……」


 私がそう切り出すと、ちょうど携帯を開いたらしい大志くんが、すぐにパチンと携帯を閉じた。


「はい……?」

 大志くんの表情がちょっと硬い。


「今日って、デートなんかじゃないよね?」

「え?」

 大志くんの顔がキョトンとしたものに変わった。


 ……うわ、やっぱ変なこと聞いたよね。そんなはずないよね。


「ごめっ」


 謝ろうとすると、プハッと大志くんが吹き出した。