毎日の事。



時々むなしくなる。



どうして?


どうしてあたしを残して逝っちゃうの?



握った写真たてに目から流れ落ちた水滴がぽとんと落ちた。



なにかに染み込む事もなくただガラスの上をひたすらとさ迷う。



まるで桜井翼のように―――。




何もない世界をただ歩き回るだけ。



ねぇ涙さん?
あなたは何を探しているの?
ガラスの上に何があるの?
夢?希望?光?


よく考えてね。


あなたがうろちょろするガラスの向こうはあたしを絶望のどん底に突き落としたあの日の写真よ。



希望なんかじゃないわ、底知れない絶望よ。