「あたし、知ってるよ。叔母さんは本当はすごい優しい人だって」



今までのは全部愛情表現の裏返し、それにあたしが気づかなかったんだ。



「…つ、ばさ」



ニッコリ笑う叔母さんの目に涙がたくさんたまっているのが薄暗くてもわかる。



泣いちゃいそうだよ、あたし。



あたしは強い人間じゃないから、優しくされることに慣れてないから。



中途半端な慰めで傷ついて優しさの意味もわからなくなったり、自分で自分を傷つけたり価値を下げてきた。



あたしはもう１人じゃないよね？