「なぁ、小羽根来ねぇ?」 行きたいよ、でも行けないの。 琴美のこともあるし、傷だって完治してない。 「でも、あたし行けないから…」 「翼さぁ、何があった?…―聞いちゃいけないのは分かるけど、今の翼変だ」 もう、隠しきれないね。 これで亮君にはあたしの過去がバレる。 ……だから、…だから人と関わることを拒んだ、知られたくないことを人間と言う生き物は知りたがる。 だからその“人間”とのコミュニケーションを避けた。 でも、亮君に出会ってしまったからにはもう限界だよ。