あたしは大切な人が目の前でいなくなることを2回も経験してる。



両親の事故と琴美の死から学校に行けなくなった。


ううん。


―――…外に出るのが、人と関わりを持つことが怖くなって全てを拒否し、学校も辞めた。


風にあたることもなく、太陽の光を体で浴びることもなくあんなに綺麗な星空でさえ窓越しから見て自然に関わることもなくて、独り孤独な世界の壁を作った。


自分を悲しみや苦しみ、痛みや辛さから守るために…。


でもその壁はあたしの嬉しさや喜びまでも奪ってた。