誰もいない道でそれだけを言い残し『待って翼!』って叫ぶ琴美を置いて振り返らずに誰もいない家に続く道を走った。 あの時、後ろを振り返ってあげてたら、ただ琴美の前で涙を流すだけで済んだなら…、どうしてあたしはあの子を置いていってしまったの? この日をさかいに学校で琴美の姿を見なくなった。 ―――――― 『翼ちゃん?』 「琴美のおばさん?」 『えぇ、そうよ』 学校から帰ってタイミングが良すぎたのか電話がなりそれを迷わずにとったら……、琴美のおばさんから―――。