――――――――――――――
「…あ゙――――――!!」
…―嫌な夢を見た。
幼いあたしの記憶。
数少ない家族3人での最後の記憶。
最高で最悪の――、あの日の記憶。
その日からあたし、桜井翼(サクライツバサ)の中から光が消えた。
暗闇を突き進む日々。
今日だってもうすぐ…、
「翼!起きたなら早くご飯食べなさい!」
ほらね、叔母さんが怒鳴り口調で呼ぶ。
絡まった腰まである髪を手ぐしでなおし空色のワンピースをタンスから引っ張りだした。
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