暗闇を手探りで歩いて見せるわよ。
そんな風に思ったら、我慢していたものが沸々と感情として溢れ出してきた。
嫌い。
嫌い。
嫌い。
嫌い。
嫌い。
―――大嫌い。
叔母さんに関わるもの全てが嫌。
何もかも。
―――――この家も。
あたしの育った家はここじゃない。
スゴく田舎だったけど、畑のにおいとか、春になると咲いた桜、夏になると迷惑なほど鳴るセミの声、秋にはトンボが小さい子とおいかけっこして、冬には近くの広場でおしくらまんじゅうしてる小学生。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…