大きくて、暖かい手。

隣には、優馬が歩いている。

そして、その隣には桃子ちゃん。

優馬は本当に優しくて、こんなときでも私をかばってくれる。

一瞬、あやうく本気で優馬を好きになりそうだった。

「ふぅ~、怖かった~~。」

私たちはお化け屋敷を出た。

「私、ちょっとジュース買って来るね。」

私は、叫びすぎで喉が痛くなったのでジュースを買ってくることにした。

「じゃあ、俺も行くよ。」

そういったのは、優馬だった。