「あ、笑った。」

優馬がうれしそうに呟く。

「さっきまで泣いてた人とは思えないよ。本当に、喜怒哀楽しっかりしてるんだから。」

「はぁ~?何それ。」

「コロッコロ表情変わるよな。お前って。ちっちゃい頃からそうだった。
だから俺は、そんな杏李をもっと見てたいと思うんだ。」

今度は、真剣なまなざしだった。

心臓がバクバク言ってる。

「ついた。そんじゃ、また後で。」

「了解☆」

今日は、いつもより更にあっという間についた。