「杏李!おはよ!」

優馬は今日も爽やかに笑う。

「ん・・・。はよ。」

昨日、あんな事があって、ちっとも眠れなかったので、すんごく眠い。

それに、かなりダルい。

「おい、大丈夫かよ。元気ねーじゃん。」

「大丈夫だよ。ちょっと寝不足なだけ・・・。」

「おい、熱あんじゃねーの?顔赤いよ?」

優馬は、私のおでこに手を当てた。

心配そうに顔を覗き込んで、

「無理すんなよ。熱っぽいし。具合悪くなったら言えよ?」

優しく微笑む。

ちょっとドキっとする。