その日の夜は、眠れなかった。

本気で、桃子ちゃんの恋を応援している。

けど、なんだかちょっとだけふにはまらない。

優馬が桃子ちゃんのモノになってしまうと思うと、

なんだかちょっとだけ悲しい。

っていうか、かなり悲しい。

「優馬・・・」

キラキラ優しく輝く月に、小さく呟いた。