そういえば僕は、あれ以来あの子に会っていない。元気かな、それとも、もう… ……そうだ、この子何処かで見たことがあると思っていたら、あの子にそっくりじゃないか。 「……あの、ね。僕、何処かで君に会ったこと、あるかな?」 そう問い掛けてみた。すると彼女は驚いたような顔になって、急に優しく微笑んだ。 「覚えていて、くれたのね。私のこと」 あぁ、やっぱり。そうか、君はあの子だったのか。母さん、やっと思い出が記憶に変わるよ。嬉しい、愛しい、愛しい子。