このままじゃダメだ…。
2人はお互い好きでつきあってるんだから。
「…わかったよ。いってくる」
「はい!!」
蒼先輩が席を立った瞬間、校内放送がかかった。
『…3年の上田蒼。今すぐ校長室に来なさい。繰り返します。3年の…』
先輩…?
「…なにかしたんですか?」
「いや、特になにも……まぁ多分アレだよ。アレしかない」
「アレ?」
「奈津との事がバレたんだよ」
「え…」
せっかく蒼先輩もわかってくれたのに…どうしよう…。
「美愛ちゃん。ありがとね」
「え?」
「目が覚めたよ」
「蒼先輩…」
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