ど…どどど…どうしよう…!! ヤ…ヤバイよ…。 ち…ちち…近いって!! そっと先輩の手が、あたしの右耳に触れた。 「そ…そうせんぱ…」 「可愛いねぇ…美愛ちゃん♪」 「やっ…やだ……せんぱっ…」 ぎゅっと目をつぶり、唇を噛みしめる。 一筋の涙が、左頬を伝った。 「やっ…やめて……先輩にはっ…奈津…せんせいっ…が……」 「奈津はねぇ…確かに好きだよ?でも今は、色っぽい顔した君に、凄く興味があるんだ…」 「いやっ……やめてっ………」 先輩の左手があたしの両腕を押さえつける。