「大野さん6番なの!?」
「あたしと交換して!!!!」
…なんで6番がいいの?
「大野さんって綺麗だね!!ね!!」
「そ…そうね…」
あたしを褒めて交換しようって気なのか……。
こういう女の子苦手…。
「欲しいならあげるわよ。あと、思ってもない事、口にしなくてもいいから」
「………」
ああ―…うまく言えないよぉ。
あたしはクジの紙を渡そうとした…その時―――…
「クジの交換はなし―!!!!!!特に女子な―っ!!」
思わず女子達はビクッと肩を震わせた。
「えと…返す…見つかったら居残りとかさせられそうだし…」
「あ、そう」
さっきのあの気迫はどこへいったんだろ…そんなに居残り嫌なのかな…。
「席移動しろ〜!!」
にしても、女子があんなに6番の席を欲しがってたって事は……
……やっぱり…。最悪。
「…大野か………」
「…なんか文句ある?」
「別に」
む―…何よ何よ。

