1時間目はあたしの苦手な数字。


京哉は一番得意な教科らしい。


数字ってなぜか男子のが得意な人多いんだよね…。



 カツカツ


チョークの音が鳴り響く教室。



「じゃあ、この問題誰かにやってもらおうかな…」



うぅ…わかんないや…。



お願い…あてないで…。



「今日は8日ね…」



8日…?嘘…まさか…。



「えっと―…大野さん」

「はぃ…」



はぁ…あたし8番なんだっけ…。


あたしが黒板の前に立つと…



「先生。俺横の問2やります」

「あら。じゃあお願いするわ」



京哉…凄いなぁ…わかるんだ…。


京哉は教科書を持ちながら黒板にスラスラと答えを書き始める。


あれ…なんか教科書の端…。


………京哉…。