「ここは私に任せて!」 折角整えた息があがってきたとき、後ろからそんな声が聞こえた。 「“縛”!」 「っ…!」 俺の体が急に止まる。まるで何かに縛られてるようにピクリとも動かなかった。 クソ…拘束技“縛” 噂には聞いてたけど、まさか本当に習得してる奴がいたなんて! いつもならこれぐらいの能力値、普通に弾き返せる筈。何でこんな時にくらうんだよ! …あー、昨日の任務であんなに能力使うんじゃなかった…。 「海っ!」