「っ…はぁ。」 俺は階段の影に身を潜めた。切れた息を整える。 なんだコレ 文化祭の鬼ごっこの続きか? けど、愁達の説明が後少し遅かったら… 確実にヤバかったな とにかく、状況が理解出来るまでここで少し休んでーーピンポーン いきなり鳴り始めた放送に嫌な予感が止まらない。 『お知らせします。人気投票一位二宮海 只今東棟二回階段裏に潜んでいます。 同じく人気投票一位二宮渚 只今北棟三回物理室前。 続いてーー』