「梶野さん、これから職員会議じゃなかったんすか?」 「うぉい!そうだった!」 梶野さんは冷や汗を流して職員室に向かって走り出した。 …何してんだ、あの人は ほんと、何で教師になれたんだろう… 「葉っ!ぜってー教師になれよなっ!」 梶野さんはそう叫んでからまた急いで走っていった。 「…ははっ!」 俺は思わず笑う。 梶野さん、廊下は走っちゃ行けねぇんだぜ? 俺は最後に光景を目に焼き付けて 玄関から出て行った。