「ったく、生徒のハート鷲掴みなんて…やっぱ元ヤンはやることが違うよなぁ…。」 「だから、元ヤンじゃありませんて…。」 梶野さんはまた俺の髪を掻き乱す。 只一つ気になること 生徒に告白されたとき いつも蜜の顔が頭に過ぎっていた。 「教え子に恋愛感情なんて、有り得ないですよ。」 自分に言い聞かせるように俺はそう呟いて梶野さんの手を振り払った。