「お疲れ、葉。」 学校の玄関で、梶野さんはそう言ってコーヒーをくれた。 「…どうも。これ、餞別っすか?」 「まぁ、そんなとこ。」 梶野さんの笑顔につられて、俺も軽く笑う。 今日が最終日 俺の三週間の教育実習は終わった 「生徒達まだ泣いてたぜ?お前今日で何回告られたよ?」 「…覚えてませんって。」 多すぎて…。