another spiral


「それよりお前、少しは元ヤン臭抜けたか?」

そう言いながら俺の髪の毛を掻き乱す梶野さん。

「だから、俺は元ヤンじゃないんですってば!」

「嘘言うなよ。喧嘩バリバリだったんだろ?」

確かに、学園に居る頃は無性にムシャクシャして喧嘩も結構した。

だけど、俺は只荒れてただけで断じて元ヤンではない!


「アレっすよ、ほら…男の子が誰もが通る道…。」

「ハイ、教室に着きましたヨー。」

…流された。