T字の道路に出た。 すると、左側の道路に女の子が一人立っている。 …あの制服、俺んとこの学校だ。つうか、アイツこの距離ならこんな早く出なくても学校間に合うんじゃねぇか? 俺は気になって、その子の下に近づいた。 「っおい、葉!」 亮輔が声を上げた時には、既に俺はその子の肩を叩いていた。 その子は、驚いたような顔で俺を見る。 …まぁ、なぁ? いきなり知らねー奴が肩叩いてきたんだもんなぁ…