another spiral


『何でもないの。ちょっと知り合いが電話かけてきて…。』

母親の微妙すぎる言い訳

だけど、この時の俺には重くのしかかった。


「…大丈夫だよ。」

俺は冷静に、静かに言い始める。

「卒業しても独り暮らしするつもりだし。母さんには、迷惑かけないよ。」

自惚れてたんだ

「只、卒業するって事だけ言っときたかったんだ。」

少しでも、俺のことに気をかけてくれてるって…

だけどーー