「絢香ちゃんいつ見てもカワイイね~」


「もう龍司さんは…」


「はいコレお土産」


だんだんと足音と共に二人のはしゃいだ声が近くなる


「お兄ちゃん~ケーキ貰っちゃった」



嬉しそうに白い箱を抱えながら絢香が戻ってきた


その後ろには見慣れた悪友の姿


「絢香ちゃんお茶入れておやつタイムにしよう」


ネクタイを少し緩めながら龍司が絢香に微笑んだ



「ここはお前の家かっ」


「よっ、日比谷 暁(ヒビヤ アカツキ)先生っどうっすか?」



ニカッと笑い横のソファに腰を降ろす龍司


「わざわざ来なくてもデータを送ったのによ」


「いやいやっ顔を見たかったしね」