"パタパタ"とタイミングを見計らったように、凛湖がリビングに姿を現す

『絢香ちゃん、頬冷やそうね~』


やわらかく微笑む凛湖を見ていると、どのように育ったか分かる


ここは俺が、忘れていた




"温かな家族"


そのモノだった