『…触んじゃねーよ』 肩に乗った手を払いのけ、決して凛湖の前では吐かないような 低い声でオヤジを威嚇する 『……』 『……』 重い空気が漂う中、消えそうなほど小さな声が響いた 『…お兄ちゃん?』 泣きながら二階から降りてきたのは妹の絢香 オヤジから視線を外し絢香を見て、更に言葉を失う まだ8歳にしかなっていない絢香の頬は赤く腫れ上がっていた 一目見れば、どうしてそのような事になるのか理解出来る 『ーーーてめぇ!』 低い唸り声を上げながら、オヤジに掴みかかった