血が沸騰したんじゃないかと思うぐらい身体が熱くなった そんな俺を知らずにただ目を細め笑う凛湖 『ば~かっ生意気なんだよ』 緩む顔を気付かれないように、俺の髪を撫でる凛湖の手に触れた 凛湖の指に自分の指を絡め、何度も親指で愛おしむように甲を撫でた すると、どんどんと顔を赤らめていく凛湖 ―――そう生意気なんだよ 俺を惑わすなんて10年早いんだよ