スーッとするようなメンソールの香り カノジョが俺に抱きつき、肩に顎を乗せている 『暖かい?』 そうカノジョの弾んだ声が耳元で聞こえた どうやら本気で言っているらしい… 少し呆気にとられたけれど カノジョの艶めいた髪に指を通す 『そういう意味じゃないんだけどな』 カノジョの頭を支えながらベッドに躰を沈める "ギシッ"と軋む音が部屋に響く カノジョを見下ろしながら呟いた 『躰の芯から暖めて…』 『芯…?』 俺に組み引かれても焦る訳でもなく、ただキョトンとした顔をしていた