『キョウ~っ』 蝉と波の音の中 男女の声が響き渡っている 『ねぇこの後二人でどっか行こうよぉ』 甘い声を出した女が俺の首に腕を巻きつけてくる 海水で濡れた胸を押し付けるように躰を密着させてきた 『あとでね』 適当に笑顔で返事をすると女は"嬉しい"とばかりに グロスで艶めいた唇を引き上げた …名前も知らない女だけどね こんな風に毎日ただ名前の知らない女と寝ては遊んでいた 俺に絡んでくる女に気も留めずに、冷えた身体を温めようと目線を浜に向けると… 一人の女が目に入った