どうすればいいんだろう?
私、冬馬兄ちゃんが好きなのに。

良明くんの言葉一つ一つ…全てが私の心を揺さぶる。


「お母さーん…ちょっと冬馬兄ちゃんのとこ行ってくるね」


フラフラと辿り着いた自宅。玄関にカバンを置いてそのまま方向転換。

…確かめたかった。

「冬馬兄ちゃんが好き」という私の気持ち。それがほんとの私の想いなんだってことを…確かめたかった。


いつも以上にドキドキしながら、冬馬兄ちゃんの家へと向かう。