園内を抜け、駅に向かって歩いてる時。花火が上がり始める。 少しだけそれを眺めた後、再び歩き出す。 「また来ようね」 駅のホームからも見える花火、そして滑り込む電車。頷く冬馬兄ちゃん。 手を繋いだまま電車に乗り、楽しかった一日を振り返る。 「…良明くんと麻実ちゃん、どうしたかな?」 二人のことを思い出し、またメールを送るけれど…やっぱり返事は無かった。 ――……。 .