「で、こちらは今カノさん?」
「…何バカ言ってんだよお袋」
今、良明くんはお袋って言ったよね…。
「良明くんのお母さん…?」
「うん、そう。
あ、私たちあんまり似てないよねー。
この子父親とはそっくりなんだけど」
お母さんは、とても「お母さん」には見えない。
どう見てもまだ20代…悪くても30代前半。
でも、間違いなく良明くんのお母さん…。
「別れた後も良明と仲良くしてくれてありがとね。
この子、美和ちゃんの誕生日をあちこちのカレンダーに丸してんの!
笑っちゃうよねぇ。別れた後それ見てへこんでるんだもん」
良明くんは嫌そうな顔をしてため息をつき、私を見て「ごめんね」と呟いた。
「ねぇ、彼女は今カノさん?」
「…いや、こいつはバイトで一緒だった、」
「あー麻実ちゃん!へぇあなたが!」
「………」
…なんて言うか、良明くんのお母さんは凄く自由な人だなぁと感じた。
「で、二人は付き合わないの?」
「はぁ…?」
良明くんと麻実ちゃんを交互に見て笑うお母さん。
そんな様子に良明くんは呆れ顔でため息をついた。



