強い衝撃が
頭に走った。

「えぇっ。嘘っ
ごめん優ちゃんっ。」


うずくまる俺に焦りながら
謝る凛。


可愛い、抱きしめたい。
つか大丈夫って
いってすくっと立ちたい。


いやそれよりも先ず
開いてくるドアに
当たりたくなかった。


何故当たるのか。


本当にダサい。


凛の前だと本当、
ダメだな。


せめてはやく立って
あげたくて俺はおでこを
押さえつつ何とか
立ち上がって
引きつっているであろう
笑顔を向けて
大丈夫アピールをした。

「ごめんね??
待たせたら暑いから可哀そうだと思ったの...」


うわぁ..
可愛いぞぉ。

痛さは残るものの
笑顔は本物になる。

しゅんとする
凛に大丈夫と告げて、
なかに入った。