兎心の宝箱2【短編集】


──。

「却下だ。貴様の命は私の物だ。私はそのトカゲを地面にキスさせろと言った筈だ」

無意識に目で探すメビウス2の動きに反応して、アイシールドが望遠画像を表示する。

そこには、AMTSを脱ぎ捨てたメビウス1が立っていた。AMTS用の体に密着したスーツを晒して、彼女はハンドガンを構える。その先には……。

「イエ……ス……、マム……」

言葉が上手く出ない。急降下したドラゴンが反転、メビウス2に向かって口を広げた。

炎が迫る。