「お母さんは絶対お父さんの事まだ好きだって! 絵で成功したんだから迎えに来てあげてよ! お母さん絶対待ってるよ。別れてから一度も会ってない訳じゃないんでしょ?」 「いいや……、あの日から一度も会ってない」 美香の目が大きく見開く。 「嘘でしょ? 信じられない……」 「本当だよ……」 あの日の事が目に浮かんでくる。