「洗濯日和ー!」
あたしは、庭で大きく伸びをする。
こちらに来て、半月経った6月5日。
何やら屯所内が騒がしい。
まぁ、あたしには関係ないけど。
そんな感じで洗濯物を干していると、後ろから声をかけられた。
「咲夜さん。」
咲夜が振り返ると、沖田が立っていた。
「どうしたの?皆、忙しそうなのに。」
「いろいろ探りを入れてた者をやっと捕らえたから。」
「へぇ、そうですか。」
あたしは動作を再開する。
なんか、じっと見られてるとやりずらい…
「あのっ、何か用あるの?」
「具合、すっかり良くなりましたね。」
「お蔭様で。」
もう半月経ってるんだから、当たり前じゃない。
そう思いつつ、返事をする。
暫く背後に立っていた沖田は、そのままどこかへ行ってしまった。