あたしは、近藤さんが用意してくれた部屋にいた。
これからどうなるんだろう。
畳にねっころがってみる。
「はぁ…あたしがいなくて、七海達驚いてるかな。ってか、今頃大騒ぎだね。」
「何がですか?」
「わっ!」
突然あたしの目の前に現れたのは、沖田総司であった。
「そんなに驚かなくても良いじゃないですか。」
「すみません。」
そう言って、あたしは座り直す。
「で、何の用でしょう。」
「そうでした。貴女に着物を持って来たのですが。」
沖田さんは、あたしの前に赤い着物を置く。
「あたしにですか…どっちかって言うと、袴のが動き易いんだけど。」
あたしは、赤い着物を手に取ってみる。