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「ただいま」

「奈緒、おかえり~」

あたしは言葉を失った。

「なんであんたは勝手にあたしの部屋を
 物色してんのよっ!」

あんたこと、妹の奈那。

玄関のドアを開けた瞬間、玄関の真正面に
の突き当たりにあるあたしの部屋はなぜかドアが開いていて、妹の細い足が見えていた。

「だ、だって奈緒の部屋の雑誌とか漫画
 全部あたし好みなんだもん!」

「そんなのは知らない!」

そう言って妹を部屋から追い出し、
見たかった録画を見ようと思い
テレビをつけた。