僕の実家から、学校までの道のりは結構長いのだ。


それを理由に、なんとか一人暮らしをすることになった。


花澄先輩は、それに責任を感じてか、よくわからないが、三日に一度のペースで夕飯を作りに、わざわざ僕の家まで足を運ぶ。


又は、花澄先輩の家に招待までしてくれる。


要するに、朝は一緒に登校し、昼は一緒にご飯を食べ、夜は一緒に喧嘩+ご飯。


この毎日を繰り返している僕は、学校の授業以外を、ほぼ花澄先輩と共に過ごしているのだ。


我ながら、凄いと思う。


「修也くん、私、帰りに寄りたいところがあるの。いいかしら?」


おっと。


また仕事か……。


「わかりました。勿論、ついて行きます」


――――これが、極道姫と僕の日常である。