――次の日 駐輪場――
「はぁ…」
昨日は眠れなかった…
って言うか、誰も来てない…
来てたとしても、男子くらいかな?
仲のいい友達は…来ていない

――ガラガラ
「おはよ~ 結華~」
仲はそこそこの子が来ていた
「あ、おは…」
挨拶しようとそのこの方を向くと
美波留が湧くんに抱きついてる光景…
「湧くんいい匂いがするぅ~っ♪」
な、なにがいい匂いだっ!!
結華でも抱きついたことないのに…
胸が熱い…目元が熱い…
結華ないてるのかな…
どこかいかなくちゃ…でも、足が動かない…
「さいてー…」
そういい残して屋上に走った
「ゆ、結華っ!!」
湧くんが結華の名前を呼んだのが聞こえた…だが
「いーじゃんっ、あんなのほっとこう?」
美波留の声が聞こえた…
そーだよ、ほっといてよ…

――屋上――
「ぐすっ、ぐすっ」
本当…美波留って…美波留って…
――バンッ!!
「はぁ…はぁ…っ…結華…ちゃん?」
「湧…くん?」
泣き崩れた顔のままで振り返った
「あーあぁ…可愛い顔が…」
そういいながら抱きしめてくれた湧くん
無意識に言ったのだろうか?無意識に行動したのだろうか?
いつもは聞けない言葉をきけた
「え、今なんて…」
聞き取れたけど、もう一度聞きたくて、聞き返した
「な、なんでもない//////」
恥ずかしがっている湧くん…まだ抱きしめたまま…
自分も無意識に抱きしめてしまった
――バンっ
「あー!!!湧くんに…はなれてよっ!!」
――バッ
美波留が手を振り上げた
   もう…殴られる…
目を瞑って覚悟した
――ボコッ!!
いたっ…くない…?
「!!!!!!!」
驚いた美波留の顔
「いってぇ…殴るのは反則だろ…しかも頭…」
「ゆ、湧くんに当てるつもりは…」
「や、やばい…頭…いてぇ…」
――バタッ
「湧くん!?」
倒れた湧くん…
「ど、どうしよう・・・」
「いいから、先生呼んでっ!!!!」
「わ、わかった!!」
「湧くんっ!!!」
湧君は頭を抱えたまま倒れこんでいる
絶対死なないで…病気にならないで
ずっと、ずっと思っていた
でも、気付いていなかった…
ココまで、ひどくなるとは…