「…好き…かも…ね」 あたしは曖昧に言った、 「なんだそりゃ」 早が言う。 「あたしさ、 アイツにひどいこと言ったんだよね」 「うん」 「言ったことに後悔はしてないんだけど… もし傷ついてんだったら 謝りたい」 「なんて言ったの?」 唯が言う。 「野球できなくなるかも なんて言うから 弱虫って言ってやった」 「…陽奈らしいね。 まあ、 いいんじゃない?」 「アイツも悩んでたほうがいいよ。」 「陽奈は気にすることないっ」 あたしは早に頭を叩かれた。