「お前が元気ねーと、心配になる」

うんうんと頷きながら優太は言った。

「そう?さんきゅ」
「じゃ、今から抜けるぞ!」
「は?」
「香奈枝ちゃんへのお見舞い品買いに行くの!」
「おー。分かった。行こ」

俺と優太はかばんに荷物をつめた。

「おい、そこ!何してる!」

そう、今は完全に授業中。

「すいません!翔太が気分悪いらしいんで保健室に!」
「そうか、分かった。気をつけろよ」
「はい!」

そして俺たちは無事に抜け出すことに成功した。