「おはーす」
「うっす」

教室に着くと優太が挨拶してきた。

「昨日のことだけど…」
「あ、バッチリですよ、翔太くん!」

そう言うと優太はかばんの中からSDカードを取り出した。

「悪いな、優太」
「翔太のため、そして香奈枝ちゃんのためですから」
「サンキュッ」

そして俺は女が大量に集まっているところに居る桐谷に近寄った。

「ちょ、桐谷」

俺が桐谷に声をかけると、周りの女が騒ぎ出した。

「ん?なーに?」
「今さ…時間ある?」
「うん!大丈夫だよぉ」
「じゃあ屋上来てくれる?1人で」
「うん!分かったぁ」
「じゃあ」