香奈枝の顔は真っ赤なまま俯きながら自分の夢を言った。

「翔ちゃんのお嫁さん!それ以外は考えられへん!」
「…恥ずかしいこと言うなや」

香奈枝の夢を聞いて、俺まで恥ずかしくなった。

「でも、大学に行って夢を見つけてみようかなとも思ってる」

香奈枝は俺の方を見て言った。

「そうやな…それが1番良いと思うで」
「うん。翔ちゃんに負けへんで?」
「どーだか」

俺は香奈枝を見下すように言った。

「なんかイラつくねんけどぉ」
「気のせいちゃう?」
「よぉ言うわ!」
「はは!」

その後俺たちは屋上でずっと夢や進路について語った。